Tweet
シェア

公開日:2022/05/23

投稿日:2022/05/22

会員名:
原田大介

『インクルーシブな国語科教育入門』(原田大介、明治図書出版、2022年)の紹介です。
本書は、国語科教育のインクルーシブ化に向けて、ユネスコのインクルーシブ教育をめぐる議論を踏まえて論じたものです。学校現場で行われる「授業」という時間・空間の中でも、授業時数が最も多く割り当てられた教科「国語」に焦点を当て、その可能性と課題を検証しています。
なぜ授業のインクルーシブ化をめざす必要があるのか、教育におけるインクルージョンをどう考えるべきか等、「教育とインクルージョン」をめぐる議論のたたき台になることをめざして本書を作成しました。もとより国語科は、「国」ということばを冠したその名称が示すように、排除(エクスクルージョン)の側面が色濃く内在する教科です。他方で、少なくとも理念上は、話す、聞く、書く、読む、といった児童・生徒の言語行為や思考の多様性を保障する教科でもあります。「伝え合う力」を獲得することや「言葉による見方・考え方」を育成することについては、学習指導要領でも記されています。一つの教科に内在する矛盾や引き裂かれを、私たち教育関係者はどのように受けとめ、変えていくべきなのか。
「国語科教育」はもちろん、「教育とインクルージョン」の分野に関心のある方に、本書をご紹介いたします。お読みいただければ幸いです。

・著者プロフィール
原田大介(はらだ だいすけ)
1977年生まれ。関西学院大学教育学部教授。専門:国語科教育(授業研究、インクルーシブ教育)。単著に『インクルーシブな国語科授業づくり』(明治図書出版、2017年)、共著に『インクルーシブ授業の国際比較研究』(福村出版、2018年)、『よくわかるインクルーシブ教育』(ミネルヴァ書房、2019年)等がある。

会員からのお知らせ一覧ページへ

本ページは,会員の皆様の活動を相互に紹介し合うことを目的として設けたページです。
掲載されている情報につきましては,本学会が責任をもつものではありません。
掲載されている情報についてご不明な点等がございましたら,それぞれのお知らせの「お問い合わせ先」にご連絡ください。

情報をお寄せくださる方へ
関わっていらっしゃるイベント,ご著書の出版など,会員に広く周知したい情報がありましたら, こちら より情報をお寄せください。
事務局で確認したのち,本ページおよびSEECニュースで紹介させて頂きます (SEECニュースにつきましては,発刊日の関係で,掲載できない場合もございますのでご了承ください)。

学会概要
入会のご案内
学会誌
大会
会員ページ
共催・後援
閉じる